携帯のない人生

2週間ほど前、ある友人と「池袋駅東口、西武池袋線改札出たところの宝くじで○時」という待ち合わせ方をしました。

その友人は美容師さん。

仕事が終わって、西武線で直行すると言ってました。

そして、その友人は私より年上。


待ち合わせの場で、私は実は自宅に携帯を忘れてきたのです。


でも、10分前には当該場所に着いたので、待つことに。


でも、宝くじは大きなところ1箇所と、路上の小さなところ2箇所ありました。


私には携帯がありません。


普段携帯に頼ってた私はどれだけ不安だったか。

だって、友達は私が携帯を忘れてきたことを知らないのですよ。


友達は時間になっても現れませんでした。


でも、美容師の仕事終えてくるんですから、お客様が急に来ることだってありえます。


「30分は待ってよう」

って心に決めていました。



たかが携帯忘れたぐらいで大げさかもしれませんが、それほどにハラハラしていました。


私が帰ってしまったら、会える可能性はゼロになります。

でも、待ち続けている限り、会える可能性はあるわけです。


しかも相手は年上で、携帯のない時代を知ってる人です。


そしたら、15分だか20分後に来てくれました！


待っててよかった～。絶対会えるって信じてよかった～！


友達は私に遅れることを伝えようと思って、3度電話してくれたそうです。



家に忘れてきちゃったんだから、出れるわけがありません。


でも、出会えました。

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今、私の一番身近にいる人は、仕事上も携帯が必要でないらしく、携帯そものものを持っていません。

今週末は地方に何泊も出張にいってます。ド田舎らしく、ネット環境もありません。

私みたいに「おはようメール」や「おやすみメール」を欲しがる寂しがり女が、相手に携帯がないとなると、それはそれで平気になるのが不思議です。


思い出してみましたよ。20代前後のころのことを。


携帯なかったよね。
ポケベルもなかったよね。


出会いは一期一会。男女の仲も今よりつかず離れず

でした。

お互い携帯を持つと「つかず離れず」は無理です。


携帯はいろんなことを便利にもしましたが、いろんなことを狂わせてる気がします。


デフォルトで中学生の頃から携帯を知ってる世代は、私にとっては完全に宇宙人かもしれません。


20代のころの携帯のない時代を知ってて良かったのかもしれません。


今週末の日曜日に帰路の時間を知らせるためにかかってくる一本の電話が楽しみでなりません。


だって、相方には携帯がないのですから。
たった1本の電話もここまでｗｋｔｋ（わくてか）で待てるなんて、携帯がないのも捨てたもんじゃありませんね。


ちなみに私は営業なので、携帯ナシは無理ですが・・・・。